去勢手術は「望まない繁殖を防ぐため」と思われがちですが、それだけではありません。
実は、男の子の犬や猫では、去勢手術をすることで予防できる病気がいくつかあります。
今回は、その代表的な病気をご紹介します。
精巣腫瘍
精巣腫瘍は、高齢の未去勢犬で比較的よくみられる腫瘍です。
特に停留精巣(陰睾)の場合は、正常な位置にある精巣よりも腫瘍化しやすいことが知られています。
腫瘍が大きくなると痛みや違和感が生じるだけでなく、ホルモンを過剰に分泌するタイプでは、
- 左右対称の脱毛
- 乳房の腫れ
- 元気や食欲の低下
- 貧血
などの症状が現れることもあります。
去勢手術では精巣を摘出するため、精巣腫瘍を予防することができます。
前立腺肥大・前立腺炎
前立腺は男性ホルモンの影響を受ける臓器です。
そのため、未去勢の男の子では年齢とともに前立腺肥大が起こりやすくなります。
前立腺が大きくなると、
- 排便しづらい
- 細い便しか出ない
- 排尿しづらい
- 血尿
- 発熱や痛み(前立腺炎)
などの症状がみられることがあります。
去勢手術を行うことで男性ホルモンの影響が少なくなり、前立腺疾患の予防や改善が期待できます。
会陰ヘルニア
会陰ヘルニアは、中高齢の未去勢犬に多い病気です。
肛門の周囲を支える筋肉が弱くなり、お腹の中の脂肪や腸、重症例では膀胱が飛び出してしまいます。
症状としては、
- 排便に時間がかかる
- 便秘
- 肛門の横が膨らむ
- 排尿できなくなる(重症例)
などがみられます。
進行すると命に関わることもあるため、外科手術が必要になるケースも少なくありません。
去勢手術は、この病気の発症リスクを下げることがわかっています。
肛門周囲腺腫
肛門の周りにできる良性腫瘍で、男性ホルモンの影響を受けて発生する代表的な病気です。
小さなできものから始まりますが、大きくなると出血や感染を起こし、排便しづらくなることがあります。
去勢手術を行うことで再発予防や腫瘍の縮小が期待できる場合もあります。
将来の病気を予防するという選択
これらの病気は、年齢を重ねてから発症することが多く、治療には全身麻酔や大きな手術が必要になる場合もあります。
若く健康なうちに去勢手術を受けることで、将来の病気のリスクを減らし、愛犬・愛猫が元気に過ごせる時間を長くすることにつながります。
去勢手術についての疑問や不安なことがありましたら、札幌市北区の新川どうぶつ病院にどうぞお気軽にご相談ください。
ー:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-
〒001‐0922
札幌市北区新川2条7丁目2‐21
℡:011‐374-7559
FAX:011‐374-7559
診察時間:9:00~12:00/16:00~18:00
休診日: 火・水
ー:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-